2009/04/25

2009.04.25


国立国際美術館、杉本博司【歴史の歴史】を観に行きました。まさか大阪にも来てくれるとは思ってなかったから嬉しい。しかも今日は杉本さんが来て中沢新一と対談すると聞いて早めに行くが、整理券配布30分前には既に講堂の席は満杯。止むを得ずモニター席で観覧。
なんか胡散臭い話ばっかりだったけど、興味深い話もたくさんありました。とにかく二人とも博識。杉本さんは英語も上手。やっぱり芸術家ってすごい。中でもおもしろかった話は、資本主義の限界とサステイナビリティについて。なんとなくヒントを貰えた気がしました。
ただ二人とも石器時代とか縄文時代を美化し過ぎている気がしてならない。所謂右翼と呼ばれる人たちが在りもしない「古き良き日本」に思いを馳せるように、二人は縄文時代に戻らねばって話をずっとしてた。杉本さんの水平線シリーズを見て思うのだが、この人は普遍性と不変性を常に追求しているのだと思う。歴史をマクロな視点で見て、現代の人類の過剰性が異常な状態であり、1万年前の石器時代こそが人類の均衡点だった、と考えているのではないかと感じた。

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