2009/05/21

2009.05.21

5月になってから読んだ本は、わずかに4冊。20日で4冊はすくない。相変わらず読むのがどうしようもなく遅い。

でもその内、二冊はすごくいい本だった。ジュンパ・ラヒリ『見知らぬ場所』とレベッカ・ブラウン『私たちがやったこと』。

どちらも翻訳小説。たぶんどっちも翻訳家がすごくいいんだと思う。レベッカ・ブラウンは柴田元幸。さすが有名人。ジュンパ・ラヒリは小川高義。原文で読んだことがないからこれは想像に過ぎないのだが、ラヒリの平ぺったい文体がよく出た翻訳なのではないかと思う。

ラヒリはデビューから全部読んでる(とは言ってもたったの三冊だが)が、今回もなかなかおもしろい。よくこれだけモチーフを固定しているにも関わらず、飽きられない小説を書き続けられると感心する。

それに対してブラウンは新発見だった。表題作「私たちがやったこと」と「よき友」の二作が抜群によい。ファンタジックな前作とリアルな後作。とても同じ作者が書いてるとは思えないほどスタイルにバリエーションがあった。

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